石川県で環境保全型農業を営む、金沢大地グループ。耕地放棄地を中心に耕し、金沢郊外や奥能登で日本最大規模の広大な農地で、米や野菜などを有機栽培しています。
「食材にこだわっていらっしゃる方や健康志向の方に、ぜひ金沢大地の商品を楽しんでもらいたいです。」と話す営業部長の菅野求さんに伺いました。
“有機JAS”は安心安全の証。
株式会社金沢大地は、現社長の井村 辰二郎(いむら しんじろう)さんが平成14年に創業しました。昔はよく見かけた昆虫などの小さな生命が、農薬によってどんどんいなくなってきていることを危惧して有機農業を始めたそうです。
金沢大地では有機JAS認証を積極的に取得し表示しています。まだ“有機JASマーク”の普及が進んでいなかった頃から、先駆けて取り組んでいました。
※有機JASマーク:有機JASマークがない農産物、畜産物および加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されている。
「アメリカではオーガニック商品が日常的に取り扱われており市場も大きいですが、日本では市場規模が小さいです。その分、まだまだポテンシャルを感じますよね!私たちはこれからも積極的に有機農業を続けていきます。」と真っすぐな眼差しで語る菅野さん。
日頃から意識的に、環境にも身体にも安全・安心な商品を手に取っていきたいですね。
顔が見える商品づくりをお約束。
さまざまな加工食品を手掛けている金沢大地では、『双方向トレーサビリティ』を大切にしています。
※トレーサビリティ:商品が消費者のもとへ届くまでの、生産・加工などの工程の詳細を明確にすること。
「金沢大地には農産物を作ることに特化したチームがあり、食材の生産もグループ会社内で行っています。その為、生産者の顔が見える商品づくりを実現できています。消費者のみなさんに、どこでどんな人がつくったのかを知っていただける仕組みになっています。」
また、どんな方に金沢大地の商品が選ばれているのかを知るためにも、試食販売やSNSを活用して消費者とのコミュニケーションを積極的に行っているそうです。
「売り場に行って、ダイレクトに消費者のみなさんの反応を見られた瞬間は、本当に嬉しくやりがいを感じますね!」
新たな挑戦、ギリシャのオーガニックハーブティー!
今回販売するのは人気商品上位二品の『国産有機六条大麦茶』と『わたしのぬか床』に加え、オーガニックハーブティー『アナッサ・オーガニック』です。
甘味深い麦茶や、初心者でも簡単に始められるぬか床は、金沢大地の人気のオリジナル商品。一方、ハーブティーはギリシャからの輸入販売を行っています。これまで自社製品のみの販売を行ってきた金沢大地にとって、新しい挑戦となる一品だそうです。
ハーブティーを製造しているアナッサ・オーガニック社は、自然との調和や生物・生態系を守るために、人と環境の双方に最大の敬意を払い有機農業に取り組むギリシャの会社です。
このハーブティーの販売には、菅野さんの特別な想いが込められていました。
「商品そのものももちろん素晴らしいですし、アナッサ・オーガニック社の有機農業の取組みにとても共感できました。また、新型コロナウイルス感染症の影響で海外との交流が希薄になっている中でも、オーガニックを愛する人たちの想いや取組みを、海を越えて届けたい。そして日本でも繋がりを広げていきたいと思っています。子どもの頃に長い間海外で暮らしていたという私のバックグラウンドを活かしながら、海外との繋がりを生み出し、大切にしていきたいです。これは私の使命かなとも思っています。」
コロナ禍で新たな挑戦を始めた金沢大地の今後の展開にも注目ですね!
「日本でも有機農業に取り組むコミュニティをどんどん広げていけるように、有機農業に興味があるけどどうしたらいいのかわからないという生産者や製造者、加工メーカーを手助けしていける仕組みづくりにも取り組んでいきたいです。」と笑顔で話してくれました。
金沢大地が選りすぐった、身体にも環境にもやさしい品々をご賞味ください。